ヤマブシタケ どんなキノコ? 一口にキノコと言っても、日本国内に1500種以上、世界には1万種以上が存在しています。
しかもこれは名前の定まっているものの数で、名前の決まっていないものも含めると、日本国内だけでも5000種以上、世界では10万種以上ものキノコが存在するだろうと、推定されています。

ヤマブシタケは、日本では数少ないサンゴハリタケ科のキノコです。
その名前の由来は、修験道の山伏の着る鈴掛衣の、房のような丸い飾りに似ているためです。
中国では「猴頭茹(ほうとうくう)」と呼ばれています。

見た目は、本当に房のように丸く、真っ白で、美しく、糸くずか綿のかたまりのようです。
大きさは、子供の握りこぶしくらいです。
最近はスーパーなどでも市販されているのを、見かけることがあります。
天ぷらにすると美味しいと言われています。
クヌギ、クルミ、シイなどの広葉樹に着生しますが、自生のものは富士のすそ野や、長野県の一部などで、まれに発見される程度です。

このヤマブシタケの効能についての研究は、静岡大学農学部の水野卓名誉教授(故人)、河岸洋和教授、岐阜薬科大学の古川昭栄教授らが、報告をしています。

ヤマブシタケに、脳細胞を活性化する成分が含まれていることが初めて発見されたのは、静岡大学の河岸教授と、岐阜薬科大学の古川教授との共同研究によってでした。
それらの成分は、「ヘリセノン」および「エリナシン」と命名されました。
これらは天然物としては、世界で初めて発見された「NGF合成促進物質」でした。
またキノコ類の中でも、ヤマブシタケにしか含まれていないと言われています。

そしてヤマブシタケの抗ガン効果について、主に研究をしたのが、同じく静岡大学の故・水野名誉教授です。
水野教授は、アガリクスという南米・ブラジル原産のキノコに、「β−D−グルカン」という、抗腫瘍活性の高い成分の含まれていることを発見した方です。
水野教授は、ヤマブシタケにも、アガリクスに匹敵するか、それ以上のβ−D−グルカンが含まれていることを突きとめました。



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